(30歳・仕分け・千沙都)
茨城県土浦市に住む独身の彼のいない一人暮らしの女です。
困っていることと言えば、金銭問題でした。
彼氏ができない以上に困る部分です。
お仕事は大変なのに手取りが少なすぎちゃって毎回ガッカリ状態。
給料は増えないのですが、物価が日増しに高くなり、生活が圧迫されます。
節約ばかりで、ほしいものも購入できない。
オシャレにも力を入れられない。
これ、本当に負の連鎖だなって思ってしまっていました。
副業は考えるものの、その時給の安さが強烈過ぎちゃって手を出しにくい。
で、思いついたのは、大人なしのパパさんでした。
パパ活をやる上での問題もあります。
先ずパパとの出会いの方法が分らないこと。
それと、私少しも見た目が良くないこと。
ひどいブスとは言えないけれど、結構地味。
コミュ障ではないけれど、なんとなくおとなしい印象を持たれること。
これといった大きな特徴の無い私。
パパと出会えるのか?
正直、かなり疑問もあったりして。
でも、やっぱりお金ほしいしお金助けてほしい。
ここは、本格的にパパに挑戦しなければって気持ちを強めたんです。
ネットで検索しました。
勉強のための検索です。
この勉強でわかったことは、良いアプリの利用が必要なことを。
人気が高い、超有名なハッピーメールは男性は有料になるけれど、女が無料なんですよ。
しかも安全性が高い。
パパと出会うことが可能だって言うんです。
面白いな!
ここで活動しようかな!
素直に思ったんです。
健全な出会い系アプリは、お金のやりとりは禁止されていることも分ります。
直接パパ募集とか、お金がほしいとか書いてはいけないようでした。
食事だけの関係を求めていると言うことを掲示板やプロフに書き込んでいくことになりました。
さすがに恥ずかしくて、プロフには写メ乗せなかったんです。
それが悪いのか、やっぱりパパが少ないのか、私に魅力がないのか、連絡を受け取ることが難しい状態でした。
とりあえず、顔の一部分を隠した写メを掲載するようにしたんです。
そして、またも募集投稿です。
結構、この投稿は繰り返しました。
すると、なんとなく連絡を受け取れてやりとりスタート、無料通話アプリ交換から顔合わせって流れを掴むことになります。
簡単に決まりません。
相手から好まれないこともあります。
さらに、相手の条件が悪すぎることもあります。
これが現実なんだなって感じでした。
決して、莫大なお手当ではないけれど、私を気に入ってくれたパパが登場したんです。
50代半ばの方だったのですが「一緒にいてもいいなと思うタイプだよ」と前向きな発言をしてくれたのです。
「希望は、ディナーの付き合いだけ。そうだな、都度払いで1万円だそう」
この1万円という金額は、私にとっては大きく感じます。
「よろしくお願いします」と頭を下げた私でした。
パパに連れられて高いお店でのお食事でした。
凄く料理も美味しくて、ハッピーな気分でニコニコしていたと思います。
パパとの会話も、波長が合うためか盛り上がりました。
おかげでパパも上機嫌だったんです。
「次から、1万5000円で継続しようよ」
ニコニコ笑いながらパパに言われた時、滅茶苦茶な悦びを感じてしまった私でした。